カヌーに乗りバイカモ観察 ポー川で【標津】
【標津】地域の自然に理解を深めようと、ポー川史跡自然公園(町伊茶仁2784)は22日、標津町観光ガイド協会(井南進会長)の協力で「カヌーに乗ってバイカモ観察会」を初めて開いた。参加者は園内を流れる伊茶仁川の支流「ポー川」で自然を満喫しながら、水草のバイカモ観察を楽しんだ。
バイカモ(梅花藻)は川底に群生し、川の流れに沿うように育つ多年草。梅花に似た5枚の白い花(直径1・5~2㌢)を付ける。水中で生育するため目にする機会が少なく、この時期に花を咲かせるバイカモをカヌーに乗船しながら町民らに観察してほしいと実施した。
この日は町内外から14人が参加し、井南会長ら同協会のガイド4人が協力。ライフジャケットを着用し、1台のカヌーに2~3人が乗り込み、往復4㌔の行程を約2時間かけて移動した。井南会長は折り返し地点付近の群生地で、水がきれいで流れがあり、さまざまな生物が生息できる環境でバイカモが育つことなどを説明。今年は花の咲き始めが遅れており、参加者が所々に見られた白い花をスマートフォンで撮影していた。
中標津町から参加した60代女性は「もう少し多くのバイカモの花を見ることができると期待していたので残念だったが、久々のカヌーは違和感なく乗れて楽しかった」と笑顔を見せていた。