ブローザホーンの勝利を祝う岡田スタッドの牧場関係者ら

【新ひだか】京都競馬場で23日に行われた第63回宝塚記念（ＧⅠ、芝２２００㍍）で、静内目名の岡田スタッド生産のブローザホーンが優勝。同牧場では、22年にタイトルホルダーが宝塚記念を制して以来２年振りのＧⅠ勝利に牧場関係者らが喜びに沸いた。

　同牧場は１９７２年（昭和47年）に岡田蔚男牧場として創業。84年に岡田牧雄氏が経営を引き継ぎ岡田スタッドに改称し、以後競走馬の生産だけでなく、育成にも力を入れ規模を拡大し11年には分場として日高町にオカダスタッド、新ひだか町にノルマンディーファームを開設。07年の有馬記念優勝のマツリダゴッホ、22年の宝塚記念優勝のタイトルホルダーなど多くの名馬を輩出している。

　３番人気で出走したブローザホーンは、序盤から中盤は後方に位置を取り、最後の直線で大外から前を捉え２着の７番人気ソールオリエンスに２馬身差をつけてゴールを駆け抜けた。

　同牧場の岡田牧男社長の三男、壮史さん（41）は「産まれた時から線が細く小さな馬だったが、よく成長してここまで強くなってくれた。やっと完成形に近づいた。これからもまだまだ活躍してくれるだろう」と期待。祝福に駆けつけた田中伸幸副町長は「地元としても、他の牧場にとっても今回の勝利は励みになる」と町内産馬の２年振りの中央ＧⅠ勝利を喜んだ。