15頭を題材牛に研さん 日高和牛振興協議会 2024日胆共進会に向け【平取】
【平取】日高和牛振興協議会(渡辺隆会長)主催の「2024日胆共進会(黒毛和種)に向けた集畜」が19日、びらとり町共進会場で開かれ、各農業協同組合、各和牛生産改良組合、日高農業改良普及センター、同西部支所、日高生産農業協同組合などから30人が参加して知識や技術の研さんに励んだ。
日高和牛振興協議会は、えりも、浦河、みついし、静内、新冠、日高、平取7組織で構成する全国登録協会認定の和牛生産改良組合。若手担い手や畜産担当者の育成を目指し、町単位では難しかった活動や共進会を通した牛づくりの勉強に広域に取り組んでいる。
この日は7月26日に開催される日胆畜産共進会(同)に出陳予定の15頭を題材牛として集畜した。
講師は北海道酪農畜産協会家畜登録部家畜改良課の白澤範氏。牛の側尺では、牛の立たせ方や人の立ち位置など評価項目を細かく一つ一つ説明し、参加者たちは真剣に耳を傾けていた。
日胆共進会に向けた父系群の同一父牛(3頭1群)は、「北美津久」と「勝俊久」に決定した。
プロジェクトリーダーで日高町和牛生産改良組合の伊藤俊介さんは、岡山県出身で酪農大を卒業後、日高町賀張に就農し19年目。「プロジェクトを組織し共進会に向け集畜を始めたが、だんだん感じをつかめてきた。新しい仲間も増えてきている。専門家の話を聞き、共通の認識を持つことができ横のつながりも深まってきている。手をかけることにより牛は変わっていく。これからも前向きに進め地域を盛り上げていきたい」と話した。同組合で八紘学園職員の清水千春(21)さんは「学園内の牛だけでなく、色々な牛を見れることで長所、短所を知ることができた。アドバイスをもらえたので、共進会までの1カ月で調整して良い結果を出したい」、同学園の2年生の佐藤悠斗(19)さんは「非農家で同学園に入学。初めは野菜をやろうかと思ったが、共進会をきっかけに学園内の実習で肉牛(黒毛和種)に興味を持った。今日は他の牛の状態を見れたし、講師の助言も参考になり良い機会を与えてもらった。将来は黒毛和種の就農を目指したい」と意気込みを語った。
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