大原さんの助言を受けて小話に挑戦する児童

　浦河小（玉手広昭校長）は18日、同校で落語出前講座を開き４年生から６年生までの児童36人が、帯広市のアマチュア落語家「綴家段落（つづりや・だんらく）」こと大原雅樹さん（67）の巧みな話芸を楽しんだ。

　国語の授業の一環として行われた出前講座は、子どもたちに江戸時代から伝わる日本の伝統芸「落語」を実際に聞き表現力を学んでもらうことなどが目的。

　大原さんは、元小学校教諭で道東落語倶楽部「こてんこてん」の代表。十勝、札幌、日高管内の小学校を中心に出前講座を開催しており今年で４年目。

　大原さんが、小学校の教科書に収録されている「ぞろぞろ」を披露すると児童の大きな笑い声が会場に響いた。この後、４年生の児童12人が大原さんの助言を受けながら小話を体験した。

　出前講座を終えた大原さんは、「落語は人をばかにしたり、いじめたりする話ではなく、弱い人や困っている人をみんなで助け合っていく話が多い。普段の会話でも、聞く人のことを考えて、聞く人が映像として想像できるような話し方を身につけてほしい。浦河小の児童たちは想像力や発想が豊かだと感じた。生きた落語を聞く機会のない地方の子どもたちのためにも出前講座を続けていきたい」と話した。