指導を受けてチェーンソーで伐倒作業をする千葉さん

【新ひだか】道内初の林業大学校として２０２０年４月に開校した道立北の森づくり専門学院（旭川市）の長期就業実践実習（長期インターンシップ）が10～21日の12日間、三石本桐の造林造材業、産業廃棄物処理業を営む三浦興産（三浦昌安社長）の事務所や間伐現場で行われ、学生１人が研修した。

　同学院は、百年先を見据えた北海道の森林づくりに向けて、林業・木材産業の即戦力となり、企業等の中核を担う人材を育成するための林業大学校として開校。授業の３分の２が実習で、現場での学びを重視するのが特色。伐木業務従事者や玉掛け、小型移動式クレーン運転など14の資格取得が可能で、２年目には２週間の長期インターンシップがあり、地域ごとの特色を学べる。

　研修に参加した伊達市出身の千葉あやかさん（19）は、留寿都高校（国際農業コース）を卒業し、昨年４月に同専門学院に入学。

　10～11日は、開始ガイダンスや企業概要・見学、就業研修、12～19日は、日高南部森林管理署から請負った三石地区その２（富沢）の保全整備（国有林の保育間伐等53・86㌶、地拵12・92㌶）の現場でチェーンソーや高性能林業機械の操作、書類の作成などを行い、20～21日は、旭川市で開催の銘木市で研修した。

　千葉さんは、「従業員の方が優しく教えてくれた。とてもよい経験ができました。２週間の長期実習を受け入れていただいた三浦興産に感謝します。山や自然が大好きで、造材関係の会社に勤めたい。卒業までの残りの期間をさらに勉強していきたい」と感想を話した。

　三浦社長は、「現場で、従業員と一緒に作業することで、仕事の流れや大変さを学びとれたと思う。就職する時の企業選択の参考にしてほしい」と激励した。