タマネギたっぷりのジャーマンポテトを味わう生徒（亀田中）

　函館市は１９日、食育を進める「〝ベジプラ！楽うまレシピ〟普及啓発事業」で、学校給食で野菜メインのメニューを提供した。タマネギをたっぷり使ったカレー味のジャーマンポテトに生徒が舌鼓を打った。

　市は、２０２１年度に市民から野菜レシピを募り、２２年度から学校給食に採用。給食で出すのは今年で３年目。今月の食育月間に合わせ、５～２６日に全市立学校で５種類のメニューを提供予定。

　この日は桔梗中、亀田中、北中、深堀中、戸倉中で調理したジャーマンポテトを計１１校（３０８２食）に配食した。亀田中（山口哲也校長）では、喫食前に市健康増進課の管理栄養士、高橋朱音さんが大人が一日に必要な野菜は３５０グラムとされており、日本人は一日に７０グラム不足していると説明。「毎日の食事にもう一皿分プラスしてほしい」と訴えた。

　生徒たちはジャーマンポテトのほか、和風スパゲティ、豆乳プリン、コッペパン、牛乳を味わった。１年の中島輝翔さん（１２）は「とてもおいしい。ジャガイモやタマネギがたくさん食べられる」と笑顔を見せていた。同課は「子どもを発端に、家族で食生活を見直すきっかけになれば」と期待を込めていた。