講師からスマホの操作方法を学ぶ参加者

　インターネットを使いこなせないことで生じる情報格差（デジタルディバイド）解消に向けて室蘭消費者協会（安部益美会長）は１１日、幸町の室ガス文化センターでシニア向けスマホ教室を開いた。６０～８０代の参加者約２０人がスマートフォンの電源の入れ方や切り方、ボタン操作など基本操作を学んだ。

　技術の発展や時代の流れから、社会全体でデジタル化が進んでいる。若者にとって簡単な操作でも、高齢者にとってはスマホ用語や使い方は難解なものもあり、その問題を解決する施策として全国で展開されている「スマホ教室」。同協会も、ネットに不慣れな人たちが取り残されないようにと開催を決めた。

　この日は、室蘭市内や札幌、苫小牧のａｕショップスタッフ４人が講師を務めた。参加者の中には１週間前にスマホを購入したばかりだというスマホ初心者の姿も。講師らは、画面に触れて上下や左右に指を払う操作「フリック入力」やＱＲコードの読み取り方法、カメラの使い方などを手ほどきした。

　スマホ教室専属講師の名内めぐみさん（ａｕ　Ｓｔｙｌｅ苫小牧西店）らは「困ったことがあれば電話や直接ショップに来ていただいても大丈夫です」と呼びかけ、参加者たちは「分からないことが解決しました」「検索やカメラを使えて楽しかった」と喜んでいた。

　安部会長は「困りごとに学ぶ場を求めている方が多いのを改めて確認できた」と述べ、次回は７月と８月に予定しており「楽しみながら行いたい。ささいな疑問も講師が丁寧に教えてくれる、ぜひ参加してほしい」と呼びかけている。