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釧路新聞

トラウトサーモン海面養殖 最終年度実証実験始まる【釧路市】

 釧路市養殖事業調査研究協議会と水産商社ニチモウ(東京)による、トラウトサーモン(ニジマス)の海面養殖実証実験事業が12日、釧路副港で始まった。昨年度は海水温の上昇などにより生残率が低かったこともあり、今年度は海水が高温化した際の緊急出荷なども視野に入れている。

 実証実験は2022年度から3カ年で実施。初年度はギンザケの養殖を行い、2年目はトラウトサーモンに挑戦したが、異常気象により海水温が20度を超えたことなどもあり、水揚げ回数は2回、生残率は37・3%にとどまった。

 最終年度の今年は、トラウトサーモンに再挑戦。前回は淡水で飼育された魚を海水にならす「海水馴(じゅん)致(ち)」の時間が短かったことを踏まえ、いけすへの中間種苗投入を2日間に分けて行い、馴致時間も大幅に延長した。

 今年度投入する中間種苗は、十勝管内更別村で平均1・3㌔まで育てた約4000匹。初日は午前10時30分ごろにトラック便で到着した約2000匹を、岸壁前の海面に設置された高密度ポリエチレン製のいけすに投入し、海水に慣らしていった。13日にも約2000匹を投入して海水馴致を行い、14日には北防波堤付近の外海にいけすを設置する。

 昨年度からの変更点について、ニチモウの戸川富喜養殖開発室長は「海水温が20度を超えた際、出荷できるよう中間種苗のサイズを大きくした」「海水馴致の時間を長くした」「飼育している際の餌に塩分を含ませた」の3点を上げ「今年は生残率を注視し、出荷することが重要。海水温が上がれば8月上旬に出荷の可能性はあるが、理想は9~10月に出荷できれば」と話していた。

いけすの中で海水に慣らしているトラウトサーモンの中間種苗

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