クマ目撃相次ぐ 年間通し6月が情報数最多で警戒継続を
【根室】道が山菜採りシーズンに設けている「春のヒグマ注意特別期間」が先月末で終了したが、市は引き続き注意を呼び掛けている。市内では昨年、おととしと6月が年間を通じて最も多くの目撃情報が寄せられてきたためだ。今年度も10日現在すでに10件、累計情報も53件と、いずれも過去最多だった昨年の2倍、3倍超で推移している。9日には明治公園内で「ヒグマらしき」情報が寄せられるなど警戒が必要だ。
市内のクマ目撃情報は2017年度までは20件台、18年度からの4年間は40件台、22年度に61件、23年度に100件を数えた。この2年間はいずれも6月が月間最多目撃数を記録しており、22年度は12件、23年度にいたっては4、5月を合わせた2倍の21件を数えている。
今年は5月末にクマ2頭が駆除されているものの、6月に入ってもすでに10件と、過去最多だった前年同期の2倍、累計目撃数も53件と前年同期の16件を大きく上回っている。
この週末も8日午後7時50分ごろ、9日午前9時ごろ、それぞれ道の駅スワン44ねむろから市街地寄りの国道44号上で目撃され、9日午後0時10分ごろには、明治公園噴水広場周辺で「らしき動物」が、10日午前4時30分ごろ、厚床地区の高橋牧場近くの市道上で足跡が確認されている。
市農林課では「ヒグマの目撃が多数寄せられているので引き続き注意してほしい」と話しており、目撃した場合は市農林課または根室署まで連絡してほしいと呼び掛けている。市農林課0153(23)6111、内線2212へ。
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