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函館新聞

五島軒が「函館カレー」リニューアル マコンブだし活用【函館】

新たにマコンブだしを活用した「函館カレー」のリニューアルをPRする若山社長(左)と高谷理事

 函館の老舗レストラン五島軒(末広町、若山豪社長)は、レトルトカレーの主力商品「函館カレー」を1993年の発売以来初めてリニューアルする。味の決め手の道産牛を煮込んだ自家製ブイヨンに加え、新たに函館南茅部地区のマコンブだしをブレンド。商品を通じ「函館真昆布」の消費拡大、知名度向上につなげるのが狙い。

 同店は「ロシア料理とパンの店」として1879(明治12)年に創業し、今年で145周年。「函館カレー」は、まかないで出していたカレーをレトルト商品化したもので「函館カレー中辛」は年間約70万食を売り上げる。

 五島軒は昨年、遺愛女子高校の生徒と商品開発を行う授業に参画。国連の持続可能な開発目標「SDGs」をテーマに海洋環境を守ることに着目し、マコンブだしをふんだんに使い、中国の水産物禁輸の影響を受ける道産ホタテを使ったカレーを製品化した。取り組みを生かし、生産量が減少するマコンブ生産の地場産業を支援しようと、看板商品へのだしの活用に打って出た。

 リニューアル商品は、マコンブだしとビーフブイヨンを7対3の割合で配合。従来よりもうま味がアップし、後味はコンブ特有のまろやかさが感じられる仕上がりとなった。中辛は今月17日、甘口、辛口は7月1日発売で、順次既存商品と切り替わり、市内をはじめ、全国のスーパーや百貨店などの店頭に並ぶ。

 マコンブを生産する南かやべ漁協大船支所の高谷大喜理事(51)は「生産量が落ち込み、若年層の漁業への就労が見込めないのが現状。カレーに使われることでコンブに関わる人も増えてくれれば」と期待。若山社長(41)は「漁師を元気付ける商品となり、他の製造業でもマコンブを活用する流れが生まれ『函館真昆布』のPRにつながれば」と力を込める。

 リニューアル後も価格は据え置きで200グラム入り432円。同社オンラインショップでも購入できる。

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