手際良くカーネーションを選別するスタッフ

　【七飯】全道トップの生産量を誇る七飯産カーネーションの出荷が、ＪＡ新はこだて七飯営農センターの施設でスタートした。ピンクや赤、黄色など色とりどりのカーネーションをパート従業員約４０人が選別、箱詰め作業に励んでいる。１１月末まで。

　今年の共選は１日に始まり、現在は日・火・金曜の週３回受け入れ、９日から日・火・木・金曜に増える。今月下旬から毎日稼働し、道内をはじめ、関東や関西の市場に送り出す。

　ＪＡによると、町花卉（かき）生産出荷組合カーネーション部会（山田康生部会長）は、七飯町と北斗市の２９戸がスプレー系８００万本（９０品種）、スタンダード系１３０万本（５０品種）の計９３０万本を出荷予定。８月の旧盆や９月の彼岸にピークを迎える。

　生育は、暖冬や４月の好天で例年より１週間～１０日早く、産地の切り替えがスムーズに進んで出だしの単価も良いという。物流の２０２４年問題に対応し、ＪＡ管内の野菜と花を混載したトラック便で１日から荷を運び、効率化を図っている。

　七飯産は、品質面も輪数が多く、ボリュームがあり、茎がしっかりして市場評価が高い。ＪＡ七飯営農センター生産施設課の壁坂俊哉係長（４１）は「ピンクやオレンジ、複色系がそろい、６月のブライダル需要に合わせ販売しやすいカラーラインアップになっている」と話す。