展望台からの景色を楽しむ参加者

　室蘭市悠悠ライフ教養講座「自然観察講座～野鳥観察に行こう～」が２３日、測量山周辺で行われた。参加した会員１５人が、案内役を務めた日本野鳥の会室蘭支部・星英男支部長とともに、野鳥のさえずりに耳を澄ませながら新録の草木の散策を楽しんだ。

　毎年秋ごろに行っていたが、新録の野山にも野鳥や草木が多く見られことから、今年は開催時期を早めて実施した。

　参加者は幸町の室ガス文化センターを出発し、ウグイスやオオルリ、キビタキなどのさえずりを聞きながら清水町の唐松平まで歩いた。行者ニンニクやカタクリといった野草、クロモジなどの樹木も観察しながら女測量山の展望台を目指した。

　展望台からは噴火湾などの景色を堪能。室蘭市在住の７０代女性は去年も参加したといい「良い森林浴になった。山で新たな発見もありとても良かった」と笑顔を見せた。

　星支部長によると、同山は北や南に渡る鳥たちの中継、繁殖地になっているため季節ごとにさまざまな野鳥を観察できる。また、１０年以上かけて花を咲かせるフクジュソウやカタクリなども見られるという。