近藤さんのマダラ、魚拓展間接法部門で2度目の全道最高賞 躍動感、模様も鮮やか【登別】
登別魚拓研究会の近藤進さん(77)=登別市千歳町=が制作した「マダラ」(10号)が、第53回北海道魚拓展(北海道魚拓研究連合会主催)の間接法部門で最高賞となる道展賞を受賞した。2011年以来2度目の栄誉に「模様の出し方をずっと研究してきたので、褒めていただけたことがうれしい」と喜んでいる。
同展は札幌市内で4月17~21日の日程で開かれ、登別、札幌、旭川、北見、十勝の道内5魚拓会と一般公募から82点が出展。直接塗料を魚に塗る直接法部門と、魚の上に布を被せ、専用道具を使って細部まで模様を再現する間接法部門で審査が行われた。
近藤さんは正月明けに登別漁港で水揚げされた体長45センチのマダラを、魚拓仲間を通じて入手。下準備を含めて2カ月ほどかけて完成させた。マダラは初挑戦ながら、海面から飛び出す姿をイメージして躍動感あふれる魚拓に仕上げた。
親せきが魚拓を制作しているのを見て、「自分もやってみたい」と始めたのが60歳。以来、道展賞1回、準道展賞2回、入選1回と、その技術と感性は高く評価されてきた。今回の作品も間接法部門でしのぎを削る北見拓友会からの要望に応じて作品を貸し出すほどの腕前だ。
それでも「魚拓は奥が深く難しい」と向上心を忘れない。今後は直接法にも挑戦していく考えで、「自分が釣った魚の魚拓は、その時の思い出も一緒に残る」と魅力を語っている。
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