宿泊客35%増、63万8千人 洞爺湖、昨年度【洞爺湖】
訪日客回復し27万人超
【洞爺湖】洞爺湖町がまとめた、2023年度の町内の宿泊客数は延べ63万8347人で、22年度に比べて35・0%増加した。昨年5月に新型コロナウイルス感染症が5類に移行したことなどが大きな要因。訪日客も19年とほぼ同数の27万2千人まで回復した。日帰りを含めた全体の観光客数は234万5792人で17・8%増加した。
洞爺湖温泉の宿泊客は07年度に74万人を超え2000年有珠山噴火以降最多を記録した。その後、東日本大震災の影響で落ち込むも、訪日客の増加を追い風に17、18年度は70万人台を突破した。しかし19年1月、国内で初めて新型コロナの感染者が確認されると大きな影響を受けた。
今回、大きな伸びを見せたのが訪日客。前年比4倍以上の27万2847人となった。国別でみると、最も多かったのが台湾で10万1524人、次いで韓国4万7990人、中国2万4750人と続いた。アジア系のほか「欧米系も肌感覚で増えている」(観光関係者)という。
国内客は道外が9・7%増の17万2047人、道内は23・3%減の19万3453人だった。道内客の減少については、コロナ禍が終わり、道外や海外などより遠くへの旅行が増えたとの見方もある。
町はコロナ禍前の水準に観光客数が戻りつつあることに「訪日客が増えることで繁忙期、閑散期がなくなり年間を通して観光客が入ってくれる」と期待。ただ、課題として人手不足の影響で宿泊施設側が受けいれられない現状があるといい「何かしらの対策を考えていかなければいけない」とした。
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