笑顔あふれる人形が歓迎 宮竹さん8日から6年ぶり作品展【函館】
旭川在住の人形作家、宮竹真澄さん(74)による作品展「心のふる里人形展」が8日から函館市地域交流まちづくりセンターで開かれる。函館では2018年以来通算4回目。近作を含む50作品(150体)の展示を予定。ぬくもりと笑顔あふれる人形たちが来場者を出迎える。
宮竹さんは独学で人形制作を始め、1991年に道内に移住。粘土で成形し、水彩絵の具で着色する作品では、自身の原風景や市井の人々の喜怒哀楽、土地に根付いた文化などを表現した作風を確立。2008年から夫の博信さん(75)と全国各地を巡り、人形展を開催し、これまでに北斗市で2回、函館で3回の展示会を開いている。
近作の一つ、「マスクを外したら」は4人の女性が談笑する様子を表現し、他愛もない会話が聞こえてくるかのような作品。宮竹さんは「これまでと路線は変わらないが余計に笑顔の作品が増えた。より一層気持ちを込めている」と話す。人物以外の手間がかかる牛乳缶を載せた馬そりなど小道具類にも力を注いできたという。
新作では宮竹さん自身が3歳頃に撮影した家族写真の構図を再現した作品は「緊張した様子で着飾っている私にとって大事な風景ですが、皆さんが(似たような経験を)持っているのでは。楽しく見てほしい」とする。
また、各地の展示会場で作品の写真にエッセーを添えたパネルが好評を得て、昨年末から挑戦したクラウドファンディングなどで費用を集め、作品集「シニア世代の絵本のような本 心のふる里人形展」にまとめた。各作品に込めた思いや背景を、夫婦二人三脚で歩んできた活動もまとめた。函館会場でも販売する。
宮竹さんは「いろいろと抱えている気持ちがあるかも知れないが、作品を見て気持ちを若返らせたり、頬を緩めて一緒に笑ってもらえたら」と来場を呼び掛ける。
17日まで。午前10時~午後5時(最終日午後3時まで)。入場料は一般500円、大学・高校生300円、小中学生100円。作品集はA4判100ページ、3000円(税込み)で販売。問い合わせは宮竹さん(0166・36・6221)へ。
関連記事
ウポポイに礼拝室設置 アイヌ民族文化財団 白老
アイヌ民族文化財団は、民族共生象徴空間(ウポポイ)の体験学習館別館2に男女別の礼拝室を設置した。イスラム教を信仰するムスリムの利用を想定しており、天井には聖地メッカの方角を表示した。 東南...
100年前に思いはせる 賢治ウオークに20人 苫小牧
詩人、童話作家宮沢賢治の来苫から21日で丸100年を迎えるのを前に18日、賢治が苫小牧で歩いた道をたどる「百年目の賢治ウオーク」が行われた。市民ら20人が参加。初夏の日差しが降り注ぐ中、当時の情景...
難失聴でもガイド楽しみたい 動物園でアプリや筆談体験会【帯広】
聞こえない人や聞こえにくい人でも、施設ガイドの説明を楽しみたい-。帯広市中途難失聴者協会(佐々木亜規子会長)は、音声をリアルタイムで文字化するアプリ「UDトーク」や筆談でガイドを楽しむ体験会を1...
絵画と彫刻 コラボ展 マクラショーケース【幕別】
幕別町のイベントスペース「マクラショーケース」(町本町62)で17日から、音更町在住の画家佐々木めばえさん(28)と、マクラショーケースで「ギャラリーカフェ Carita」を運営し、自身も彫刻...
街チカに新キャンプ場 通年営業、コテージ棟も【音更】
音更町内の道道帯広新得線沿いにあったモーテル跡地を改修したキャンプ場「CAMP VILLAGE ピュットの森」(然別北5線西34)が4月26日にオープンした。舗装・土木工事などを手掛ける「トーシ...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
5年ぶり「やるよ」わしべつ川沿い桜まつり 5月18・19日、出店者募る【室蘭】
25年ぶり「楽しんで」、わしべつ川沿い桜まつり 18、19日開催準備万端【室蘭】
3室蘭でもオーロラ 一本桜周辺、関さん撮影【室蘭】
4日本に一台驚愕の恐怖体験 新ひだかの渡邉さん ホラーバスの運行営業開始【新ひだか】
5ヒグマの検知を自動化へ
-
1
5年ぶり「やるよ」わしべつ川沿い桜まつり 5月18・19日、出店者募る【室蘭】
2室蘭、登別で出店盛ん スーパーや飲食、衣料品店続々【室蘭、登別】
3函館が舞台「名探偵コナン100万ドルの五稜星」公開始まる 関連イベントも盛り上がる【函館】
4イトーヨーカドー、最後のGW 家族向けイベント盛りだくさん【帯広】
5ライトアップ初日を楽しむ 函館公園と五稜郭公園で花見電飾【函館】