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函館新聞

函館市の中国人富裕層向け観光コンテンツが最優秀賞【函館】

 函館市が2023年に実施した「中国人富裕層向け観光コンテンツ造成・販売事業」が、一般社団法人日本地域広告会社協会(JLAA、東京)主催の第8回「地方創生アワード」で最優秀賞を受賞した。アフターコロナを見据え、中国人の富裕層向けに個別の旅行プランをつくり、観光消費額の増加や地域の活性化に結び付けたことが高い評価を受けた。

 JLAAは、地方都市で行っている地方活性化につながる優秀な事業を表彰し、社会全体で広く共有することを目的として、16年にアワードを創設。会員57社が各地域で行政機関などから受託した事業を対象に選考、毎年表彰している。8回目の今回は23年1~12月に実施した事業から12件がエントリー。審査の結果、最優秀賞は函館市を含む3事業、優秀賞は5事業を選んだ。函館市の事業が最優秀賞に決まったのは初めてで、受託者の広告企画制作のインサイト(札幌)が応募した。

 市は、コロナ明けにいち早く観光需要が戻るのが富裕層だと判断し、22年度から中国人富裕層向け観光コンテンツ造成事業を展開。開発した観光商品は①イカ釣り・さばき体験②茶道、着物本格日本文化体験③地元民と語る夜のバルツアー④シェフとの魚選び朝食体験⑤函館山優先搭乗・プライベートラウンジ―で、函館の魅力を引き出し、テーマ性のある高付加価値化を追求した。函館山ロープウェイや、五稜郭タワーなど連携事業者とタッグを組んで事業を進めた。

 審査委員からは「インバウンドが戻ってきたタイミングでのタイムリーな事業」「おそらく今後数十年で全国の地域でも直面する課題に取り組んでいるのが素晴らしい」「PDCA(計画、実行、評価、対策)が回せる企画になっており、将来的に地元への貢献が期待できる」とのコメントを得た。

 市は今年度も、22~23年で造成した観光コンテンツを活用し、中国現地で中国人富裕層と旅行会社を集めたプロモーションイベントを8月にも開催予定。

 市国際観光課は「コロナの先を見据えて取り組んできたことが評価され、非常に光栄。特別感を与える要素を付加した商品に一定の需要があり、今年度の誘客プロモーションに弾みが付く」としている。

 アワードでは、道内から札幌市の関係人口創出事業運営業務が優秀賞に輝いた。

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