明大生、銀輪の安全願いお守り考案 神社で頒布【浦幌】
浦幌神社(背古宗敬宮司)は、明治大学サイクリスツツーリングクラブの学生がデザインを考案した自転車のお守りの頒布を始めた。同大のスクールカラーの紫紺をベースに、金色で自転車の前タイヤとドロップハンドル、太陽があしらわれている。
部活合宿地へ恩返し シンボル「紫紺」で
浦幌神社では、全国からライダーが参拝に訪れることから、2015年に「名刺奉納所」を設置して奉納者の安全祈願に取り組み、同年から鐵馬(バイク)お守りも頒布している。昨年は過去最高の2300枚以上の名刺が奉納された。
同クラブ部長の水野勝之同大商学部教授が以前から浦幌のまちづくりの研究に携わっている縁で、昨年8月に同クラブの部員ら18人が浦幌町で合宿を行った。
水野教授が背古宮司に「バイクと同じ二輪の自転車の安全も、全国に発信していきましょう」とお守りの制作を提案、学生たちが合宿中にデザインを考案した。
合宿中は、学生たちが安全運転をPRする同神社の動画制作に協力したほか、夏季みこし渡御にも担ぎ手として参加し、休憩時間に町内各所で池田署が作製した交通安全チラシも配布した。水野教授は「(浦幌での活動は)学生を成長させてくれた」と感謝する。
11日に同神社で自転車お守りの「魂入れ」が行われ、水野教授と合宿に参加した前主将の井上彰太さん(経営学部4年)も駆けつけた。
井上さんは「交通安全の思いが形になった」と完成を喜び、「周りも自転車で骨折をしたり事故に遭ったりした人がいる。あすはわが身」と気を引き締めた。
背古宮司は「明治大学の皆さんの知恵と自転車に対する思いが詰まっている。痛ましい事故が無いよう(交通安全の意識が)広がっていくことがゴール」と話した。自転車お守りは1000円。
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