一貫教育、新たな歩み 「いずみの高等専修学校」開校式【豊浦】
豊浦町の学校法人北海道シュタイナー学園が運営する「いずみの高等専修学校」(市川貴弘校長、24人)の開校式が8日、東雲町の同校体育館で開かれた。生徒や保護者、来賓ら約100人が出席し、新学校のスタートを祝った。
同学園では、小学校に当たる「初等部」と中学校相当の「中等部」が学校法人として認可され、高校に相当する「北海道シュタイナー高等学園いずみの学校」はNPO法人が運営してきた。
高等学園で教員の確保など環境が整ったことから、2023年度に道に「高等専修学校」として申請を行い、昨年11月に認可を受け、運営が学校法人に移行した。
道の認可を受け、生徒は就学支援金の支給対象者となり、大学進学時に高校卒業程度認定試験を受ける必要がなくなった。
開校式典では、須藤敏幸理事長が「認可が下りて学籍が取れるようになった。関係者みんなで成し得たみんなの学校を実現できた。これからは個性、多様性が尊重される時代。長年やってきたことが認められた」とあいさつした。市川校長は「何か役に立てたらと思う気持ちを大事に、周囲に喜ばれるように真・善・美をモットーに、これからも進んでいきましょう」と式辞を述べた。
ドイツ生まれのシュタイナー教育は、心身の発達段階に応じたカリキュラムが特徴。「意思」「感情」「思考」のバランスの取れた成長ができるよう後押しする。
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