釧路旭町柔道少年団（佐藤康弘代表）は３月３１日、世界自閉症デーのプレイベントとして「エンジョイ柔道遊び」を釧路市総合福祉センター４階柔道場で開催した。幼少期の親子らが参加し、広い畳敷きの道場で思い切り体を動かした。

　釧路柔道連盟の理事長も務める佐藤代表は「柔道の所作は発達期の子供の姿勢保持のほか、体幹やインナーマッスルの強化などに有効とされている」と話す。柔道は発達障害を有する人の生活習慣改善やコミュニケーション力の向上など、潜在意識を引き出すといった効果もあるとされ、自閉症をはじめとする発達障害について啓発する「世界自閉症啓発デー」の関連イベントとして実施した。

　この日は幼児を中心に親子が参加。ボール遊びや寝転んで遊ぶなど、柔道指導者と親子とで自由に体を動かした。３歳児の長男と訪れた４０歳代の夫婦は「広い場所で遊ばせたくて参加しました。子供が楽しんでくれてよかった」。佐藤代表は「療育としての柔道の魅力や可能性を地域の皆さんに知っていただきたい。連盟としても、今後も地域の社会的な課題に取り組んでいきたい」と話していた。

親子が広い道場で遊んだ「エンジョイ柔道遊び」