鉄道コンテナ利便性向上 道内初の積み替えステーション運用開始 JR貨物【函館】
JR貨物北海道支社は1日、同社函館貨物駅(港町1)に、鉄道コンテナを利用しやすくする「積み替えステーション」を開設し運用を開始した。道内の貨物駅への積み替えステーションの設置は初めて。
従来は製品や引っ越し荷物などを鉄道コンテナに積み込み、専用のトラックで貨物駅へコンテナを運び込む必要があった。利便性の向上を図るため、構内に従来からあった上屋を積み替え専用スペースとして活用し、天候に左右されない屋根の下で、一般のトラックからコンテナへの荷物の積み替えを可能とした。
同社ではトラックドライバー不足や長時間労働の緩和を含めた物流の2024年問題の課題を解決するため、トラック輸送との協業などを推進。積み替えステーションの設置を通し、これまで長距離輸送の需要に加え、道内間や東北方面などの中距離輸送の取り込みを図り、月間70個のコンテナ積み替えを見込む。
同社では「コンテナを積んだトラックが入れない所から小型のトラックなどで貨物駅に持ち込み、コンテナに積み替え、発送する需要が生じる。ステーションの利用は発送分に加え、到着分の積み替えにも対応している」としたうえで「今後は函館貨物駅でのノウハウを、道内の他の貨物駅にも展開したい」と話した。
秋田への引っ越し荷物の積み替え作業が同日報道陣に公開された。トラックから待機していたコンテナへ荷物が次々と積み替え、15分ほどで作業を終えた。同社によると2日には秋田に到着し、専用トレーラーで荷主のもとへ配送される。
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