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網走タイムズ

市内3カ所に発電施設を整備 公共施設など49カ所に電力供給 あばしり電力【網走】

市つくしヶ丘に整備したソーラー発電施設

 【網走】セラミック製品を中心に製造する日本ガイシ(本社・名古屋市)と網走市の共同出資で設立した地域新電力会社「あばしり電力」が、市内3カ所に整備していたソーラー発電施設は工事を終え、4月から稼働が始まる。

 ソーラーパネルの発電施設を整備したのは市内のつくしヶ丘、向陽ヶ丘、大曲の3カ所。

 このうち、つくしヶ丘3に建設している発電施設は、グループホーム「森の灯りはまなす」の東側。市営住宅と教員住宅の跡地4300平方㍍に、1・7㍍×1・1㍍のソーラーパネル864枚を設置した。出力は300㌔㍗。

 向陽ヶ丘7の発電施設は、道職員住宅の北西側。ふれあい公園横の市有地1万2078平方㍍に、1・7㍍×1㍍のソーラーパネル1656枚を設置。出力は550㌔㍗。

 大曲2は、網走ボート協会艇庫東側の市有地4632平方㍍に、1・7㍍×1・1㍍のパネル720枚を設置した。出力は250㌔㍗となっている。

 このうち、つくしヶ丘と大曲の施設は、4月の早い段階で電力供給を始める。向陽ヶ丘は、規模が大きいため北電との調整に時間がかかるが、4月中には供給できるという。

 いずれも、エコーセンターやオホーツク流氷館、小中学校やコミセン、上下水道施設など、市内48カ所の公共施設とNGKオホーツクの計49カ所に給電していく。

 市はこれまで、メガソーラーやバイオマスの発電施設の誘致に取り組むとともに、学校や一般廃棄物処理施設などへの太陽光発電施設の整備に取り組んできたが、国が掲げる2050年のカーボンニュートラルの実現に向け、さらなる取り組みが求められていた。

 そんな中、1997年から子会社のNGKオホーツクが網走に進出し、地域経済はもとよりまちづくりに大きく貢献してきた日本ガイシが昨年、市に新電力会社の設立を提案。両者で検討、協議を重ね、地域新電力会社「あばしり電力」を設立した。

 昨年3月には、市潮見に400㌔㍗の発電能力を持つソーラーパネルと、1200㌔㍗毎時の蓄電能力を持つ日本ガイシの大容量電力貯蔵システム「NAS電池」、直流を交流に変換する設備などを設置。潮見小と潮見コミセンに電力を供給している。

 同社によると、潮見の施設はNAS電池も含め、順調に稼働しているという。

 これら発電施設からの電力供給を進めることで、同社は再生可能エネルギーの利用比率を高め、2050年までに二酸化炭素の排出を実質ゼロにする国のカーボンニュートラル、また30年度までに温室効果ガス排出量を48%削減する道のゼロカーボンに対応していく計画だ。

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