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函館新聞

函館の浜谷さん長崎検定3級合格 5カ所目のご当地検定【函館】

5カ所目のご当地検定として長崎検定3級に合格した浜谷さん。勝海舟の生き方をライフワークとして学び続ける

 函館市東山2の自動車販売会社経営、浜谷信彦さん(80)が長崎商工会議所が主催する第19回長崎歴史文化観光検定の3級に合格した。ご当地検定合格は通算5カ所目。浜谷さんは「生きている限り、新たな経験、発見は喜びにつながる。知ったことを広めていきたい」と話している。

 浜谷さんは70歳の時にシニアライフを楽しく過ごす目標としてご当地検定受検を決意。2014年にはこだて検定(函館歴史文化観光検定)初級、15年に京都・観光文化検定3級、17年に同2級、18年に江戸文化歴史検定の2、3級、22年に鹿児島観光・文化検定のマスター試験に合格した。

 鹿児島で挑戦は一区切りとしていたが、新型コロナ禍の長期化で大好きな旅行に気持ちが向きにくい状況も続き、長崎検定受検を新たな目標に決めて勉強を始めた。長崎に関心を持った理由の一つが尊敬する偉人勝海舟にあり、勝とともに長崎海軍伝習所で学んだ人物にはその後の箱館戦争との関わりが深い人も多い。「長崎は古くから世界の文化が入ってきた場所。知れば知るほど深みがある」とする。

 ただ、試験は浜谷さんが興味関心のある歴史ばかりではなく、地理や気候、文化、風俗と問われる知識は広範にわたる。長崎を訪れた経験も2回だけで、土地勘も薄く、過去の検定時と同様に購入した道路地図に場所に関連する事象を真っ黒になるまで書き込み、知識を増やした。「古い地名を知らなくてはならなかったり、歌謡史は覚えにくかった。例えば長崎市の路面電車の電停名を覚えるのも大変。問題が出たとしても1点にしかならないし」と笑う。

 検定は2月に東京都内の会場で受けた。択一式の全100問で、あらかじめ出題が示されていた活版印刷を手掛けた本木昌造をテーマとした10問が含まれた。3級の合格率は65・5%で、浜谷さんは86点で合格通知が届いた。

 いずれ長崎を訪れて、時代ごとに外国人と渡り合って日本にさまざまな文化をもたらす役割を果たした通詞たちの足跡を追いたい考えで、80代の目標を英会話の習得に掲げる。「父は択捉島で終戦を迎えてシベリアに抑留されたが、英語を話すことができたおかげで生き残れたと話していた。父に恥ずかしくないよう、楽しみながらやっていきたい」と話している。

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