減塩レシピを調理する参加者

【様似】町役場保健福祉課が主催するヘルシーアップ教室「料理教室」が12日、様似町保健福祉センターきらくで開催した。管理栄養士が考案した野菜をふんだんに使ったメニュー３品を調理し、減塩についての意識を高めた。

　生活習慣病や冬場のメタボリック症候群の予防を目的に、９月から３月までの期間に全８回の運動教室を実施するもの。このうち、２回は料理教室も併せて行い、食と運動の取り組みで健康増進を図っている。

　この日の料理教室は、管理栄養士の小山田つばささんが考案した「減塩」をテーマに、「鮭のガーリックライス」「生春巻き」「春野菜の減塩味噌マヨネーズかけ」の３品を調理。かつお節などのうまみやニンニクの香りで塩分を控えたレシピと、市販の減塩調味料の味を体験してもらうことで、日常の料理での減塩方法をアドバイスした。

　教室への参加者は60～70代のベテラン女性がほとんど。調理中も和気あいあいとした雰囲気で、手際よく作業を進め、野菜の色合いが鮮やかなおいしそうな料理を完成させていた。

　参加した60代の女性は「家で料理をするときは、自分流になってしまうけど、普段は使わない食材を使うことができたり、他の人がやっているちょっとした工夫を知れたり、新しい発見があるところが楽しい」と笑顔。

　小山田管理栄養士は「様似町は沿岸地域という土地柄もあり、塩分が多い食事をとりがちで高血圧な人が多い。教室では、減塩に特化した料理に取り組んだが、家庭でも減塩を意識してもらえれば」と話していた。