「大学でもデザイン勉強」

レタリング技能検定２級に合格し、優秀賞を受賞した松柳さん

　室蘭工業高校建築科３年の松柳花鈴さん（１８）がレタリング技能検定２級に合格した。また各級の合格者の中から優れた人に贈られる優秀賞を全国で唯一受賞した。同校で初となる優秀賞の受賞に松柳さんは「高校生活の３年間、全ての力を尽くした。賞を励みに大学でもデザインについてもっと勉強したい」と意気込んでいる。

　レタリング技能検定とは、レタリングの表現能力を審査する試験。文字デザインについての正しい知識と、使い方に合わせて表現力のある文字を書くスキルが求められる。レタリングの技術はポスターや商品ロゴのデザインなど多くのシーンで生かすことができる。

　試験には知識問題と技術問題があり、知識では書体名や専門用語について出題され、実技では指定された書体や大きさで文字を書く。試験は２０２３年６月に行われた。

　松柳さんは小さなころから絵を描くのが好きで、中学校では美術部に所属していた。ものづくりにも興味があり同校の建築科に入学。１年時から積極的に資格取得に臨み、在学中には同検定２級を含む１１資格を取得した。二つの部活動や生徒会にも励み、進学する大学にはＳランク特待生で進学が決まった。

　大学卒業後は「デザイン会社へ就職したい」。夢をかなえるため「新しいことを学ぶのが楽しみ。気持ちを切らさず頑張る」と松柳さんは笑顔を見せている。

　３年間担任を務めた日向陽子教諭は「努力家でコツコツと丁寧に勉強しガッツがあるタイプ。これからも目標に向けて努力をし続けてほしい」とエールを送った。