優勝トロフィーと賞状を手にする（左から）吉田さん、小田原さん、山田さん

　学童保育所「第２風の子クラブ」「第３風の子クラブ」に通う函館八幡小学校６年の小田原梨湖さん（１２）、山田菜月さん（１２）、吉田さくらさん（１２）の３人がこのほど、盛岡市で開かれた「第２０回啄木かるた大会」（実行委主催）の小学生４～６年生の部で優勝した。同クラブのチームが優勝するのは２年連続。目標としていた優勝を果たし、３人は「うれしい」と笑顔を見せている。

　石川啄木の短歌１００首を題材にした「啄木かるた」で競う大会。３人は伝承遊びの一つとして、クラブ内で啄木かるたや百人一首に日頃から親しんでおり、昨年７月に函館で開かれた小学生対象の「函館・盛岡交流啄木かるた大会」（市文化・スポーツ振興財団、市教委主催）で優勝。函館代表として２月１７日に行われた盛岡大会に派遣された。

　３人のうち、小田原さんは昨年も盛岡大会に出場し、優勝を経験している。メンバー２人の中学進学に伴い、風の子クラブ内の個人戦の上位３人で新チームを結成。優勝を目標に掲げ、大会前には５分の制限時間内に札を取り合うなど、競技を意識した実践練習を重ねた。

　大会当日は、小学４～６年生の部に１３チームが出場。地元盛岡のチームを相手に、初戦、準々決勝、準決勝いずれも余裕をもって勝ち進み、決勝では相手チームの欠員もあり、ダブルスコアで勝利を収めた。

　山田さんは「広い会場だったから緊張した」、吉田さんは「お手付きをなくすことを心掛けた。楽しかった」と振り返る。間もなく小学校を卒業するため、３人にとっては今回が最後の大会となるが、「（次回の）大会前に稽古をつけに絶対来たい」（小田原さん）とクラブの後輩たちのサポートも誓っている。