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室蘭民報

水素実証事業を視察 ゼロカーボンいぶりメンバー【室蘭】

みたら室蘭に設置されたMHタンクを見学する参加者

 胆振総合振興局は4日、二酸化炭素(CO)の実質排出量ゼロを目指す管内自治体や企業などの団体・TEAMゼロカーボンいぶりのメンバーを対象に視察会を室蘭市内で開催した。水素配送モデル構築・実証事業の進ちょくや概要説明などが行われ、クリーンエネルギーの有用性を再確認した。

 実証事業は室蘭ガス(室蘭市日の出町、末長守人代表取締役社長)を代表事業者として、室蘭市や室蘭テクノセンター、室蘭工業大学、大成建設、エア・ウォーター北海道などが連携している。事業期間は2025年度末まで。生成した水素を熱エネルギーに変換し、ものづくり企業でガス切断や住宅への給湯などの用途に加え、観光施設や飲食店、宿泊施設などに供給する。現在は新エネの有効活用や各種コストの低減などの実証を行っている。

 視察会には約30人が参加した。一行は、室蘭テクノのロードヒーティングや、くじら食堂(道の駅カナスチールみたら室蘭内)で用いている水素ボイラー、室蘭民報みんなの水族館横に設けている水素製造所を訪れた。

 ロードヒーティングは室蘭テクノの駐車場2台分の融雪に活用している。水素ボイラーと水素吸蔵合金(MH)タンクの保管場所は、既存の収納庫を使いコストを抑えている。みたら室蘭では、MHタンクの収納庫を寒さに耐えられるよう特注で用意したほか、収納庫の前に長さ2メートルほどのスロープを設計し、搬送する際に台車を用いる仕様。異なる環境でのコストの有無を把握する計画。

 視察に先立ち、室蘭ガスの吉田隆光営業部参与が事業概要を説明した。「全国では産業向けの実証も多いが、室蘭では日々の暮らしの中での二酸化炭素の削減と低コスト提供について実証を重ねている。室蘭の事業をモデルとして、全道でも同様の取り組みができないか検討している」と述べた。

水素を用いた実証事業が紹介された視察会

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