全国表彰に輝いた森下代表取締役（右から３人目）ら社員

　壮瞥町滝之町の道の駅そうべつ情報館ｉ内の農産物直売所「サムズ」の指定管理者「そうべつフレッシュプラザ」（森下裕至代表取締役）が、農林水産省などが後援する「優良経営食品小売店等表彰」の食品等流通合理化促進機構会長賞に輝いた。晴れの全国表彰に「身の引き締まる思い。地域を盛り上げる店としてさらに発展したい」と力を込めた。

　同表彰は、食品等流通合理化促進機構が主催し今回で３３回目。最高賞の農林水産大臣表彰など６賞があり、独創的経営技術を駆使し、優れた経営成績を上げる小売店などをたたえる。同機構会長賞は、４２店が選ばれた。

　そうべつフレッシュプラザは２００６年に設立。サムズは、農産物直売所の機能に加えて、加工品や土産物などの品ぞろえを充実。新鮮、品質の良い商品はリピーターを増やし近年の来館者数は年間約３５万人。新型コロナウイルス禍でも売り上げを伸ばしてきた。

　特に力を入れているのが商品開発だ。社長賞を贈呈するなど社員のモチベーションの向上に努め、オリジナルのカレーや甘酒など数多くの人気商品を生み出してきた。さらに地元商工会が開発したシードルなど加工品がそろい、まちの魅力発信の場となる。喫茶も充実している。

　表彰式は２月２８日に東京都であり、出席した森下代表取締役は「農家さんの努力で商品がとても良い。本当に農家さんや従業員の皆さまのおかげ」と感謝。田鍋敏也町長は「これからもより飛躍するよう町としても支援していきたい」と期待を込めた。