【標茶】標茶高校（小森章史校長）の２年生３人が２日、ＪＲ釧網線を走る観光列車「ＳＬ冬の湿原号」（釧路―標茶）の乗客たちに町バスターミナル観光案内所で実習製品を販売した。生徒たちは「おもてなし」を実践し、自校の商品をＰＲした。

　同案内所での物販は「流通基礎」の授業の一環で、希望した生徒が参加する。町観光協会（小林浩会長）が同校に提案し、昨年初めて行った。

　この日は大網温十さんと菊地美晴菜さん、藤川美沙さんが、同校で飼育している乳牛の生乳を使ったドリンクヨーグルトのプレーン（１本２００㍉㍑、１５０円）とストロベリー（同１５０㍉㍑、同）をそれぞれ約１００本ずつ、パウンドケーキ（１袋１５０円）を５０個ほど正午ごろから販売した。午後０時３５分ごろにＳＬが到着すると、ホームでお出迎えし、すぐにブースに戻って「いらっしゃいませ」と元気よく客を呼び込んだ。

　菊地さんは「お客さんがうれしそうに買ってくれたり、おいしそうに食べたりしてくれた。標茶高校の誇りです」。藤川さんは「いろいろな方に買ってもらえてうれしい」と笑顔を見せた。製造を手掛けた大網さんは「ヨーグルトは菌が入らないように、素早く容器に充（じゅう）填（てん）しているし、ケーキもできるだけ地元産の材料を使っている。買ってくれてありがたい」と話していた。

笑顔を絶やさずに接客する生徒