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十勝毎日新聞

模擬患者も「学生と成長」 帯大谷短大 看護学科開設1年【音更】

 帯広大谷短期大学(田中厚一学長)に昨年開設された看護学科(学科長・大野夏代教授、学生25人)の模擬患者(SP)ボランティアを集めた懇談会(同学科教員主催)が1日、同短大看護学科実習棟で行われた。参加した第1期SPボランティア9人が同学科教員ら12人と1年間を振り返り、意見を交換した。

看護学科の教員陣と第1期SPボランティアらが1年を振り返って意見を交換した

 同短大の吉田真弓副学長(71)が「皆さんの協力で、学生たちは教科書だけでは学べない実践的な学びを積むことができた」とあいさつ。同学科の大野学科長(61)が「看護学科の学生たちは全員2年生に進級する見通し」と報告した。

 引き続き、第1期SPボランティアの1年間の活動をまとめたスライドを上映。その後、3グループに分かれ、各テーブルに同学科の教員陣を交えて活動を振り返り、意見交換した。

 第1期SPボランティアからは「学生たちに近づき過ぎず、離れ過ぎない距離感を保つのに苦労した」「手探りで不慣れな点もあったが学生たちと一緒に成長できた」などの声が聞かれた。

 同短大によると、同SPボランティアは11人(男性3人、女性8人)が登録しており、新たに第2期SPボランティア8人(女性8人)が次年度から加わる見通し。同学科の山川京子教授(74)は「来年度も(SPボランティアとして)引き続き協力していただきたい」と呼び掛けた。

 音更町在住の元団体職員で第1期SPボランティアの橘雅男さん(77)は「学生たちの成長する姿を間近で見ることができて元気をもらっている。この年齢になっても若い人たちの役に立てることがうれしいので、これからも(SPボランティア)続けたい」と話していた。

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