「ボールをよく見て」アドバイスを受けバッティング練習を行う児童

　社会人野球の日本製鉄室蘭シャークス（廣濱大輔監督）の野球教室が３日、海陽小学校（東町）で開かれ、同小などの児童たち約２０人が選手を先生に、元気にバットを振った。

　体育館で対面、笑顔を絶やさない優しいナインに、子どもたちはすぐに打ち解け練習をスタート。キャッチボールでは力が入り、思ったところに投げられない子どもも。それでもシャークスの選手たちは「ナイスボール」。守備練習では「どこにボールが飛んできてもいいように構えて」などとアドバイスを受けた。

　最後はバッティング。選手が出したボールにフルスイング。中には空振りしてしまう児童もいたが、笑顔が広がった。見守った父母も目を細め、会場は終始和やかだった。米大リーグで活躍する大谷翔平選手から贈られたグローブも登場した。

　野球に初挑戦したという同小１年、加賀澤海那さん（７）は「上手にキャッチボールできたよ。バッティングも楽しかった。また来たい」と話していた。

　教室は児童たちに野球を経験してもらおう－と、地域貢献を兼ねて不定期で行っている。同小での開催は初めて。体育館を傷つけないよう、軟らかいボールを使った。