王子看護専門学校 70年余りの歴史に幕 最後の卒業生 苫小牧
4月に苫小牧看護専門学校と統合一本化される、苫小牧市表町の王子総合病院付属看護専門学校(大岩均校長)は1日、卒業式と閉校記念式典を同校で行った。最後の卒業生39人を送り出し、前身の看護婦養成所時代を含めて74年、同校としては34年の歴史に幕を下ろした。
同校は王子病院(当時)に看護師を供給する目的で、1950年に王子病院付属乙種看護婦養成所(定員15人)として設立。90年4月に現在の王子総合病院付属看護専門学校(同30人)となり、2006年には定員を40人に増員した。
前身時代から准看護師を600人以上、現在の同校としては看護師1052人を輩出したが、少子化などに伴って近年は学生が減少傾向で、市医師会が運営する苫小牧看護との統合一本化で看護人材の安定供給につなげる。王子は21年度に学生募集を停止し、苫小牧看護は22年度から定員を80人に倍増していた。
卒業式は、卒業生38人をはじめ、保護者や教員ら約100人が参加。大岩校長が一人一人に卒業証書を手渡し、式辞で「最後の卒業生でプレッシャーがあったと思うが無事卒業を迎えた。これからは患者に優しく寄り添う看護を目指して」などと激励した。
卒業生を代表して丹羽真歩さん(21)が答辞を述べ「これまで多くの人に支えられてきたことを忘れず、これからは患者の支えとなれるよう、看護師としての新たな一歩を踏み出す。最後の卒業生としての誇りを胸に、より一層の努力を継続する」と誓った。
引き続き閉校式典が行われ、王子総合病院の岩井和浩院長は「開設以来、信頼と人間愛を基本精神に1600人以上を輩出し、地域の医療を現在も担っている」と回顧。関係者に感謝した上で「卒業生のさらなる活躍を祈る」と結び、参加者一同で閉校を惜しんだ。
関連記事
生活支援の会ねこのて 譲渡会に町内外から100人 グッズ販売も 安平
安平町のNPO法人生活支援の会ねこのて(花田理子理事長)は17日、追分ふれあいセンターい・ぶ・きに札幌市のNPO法人猫と人を繋(つな)ぐツキネコ北海道(吉井美穂子代表理事)を招き、猫の譲渡会や講演...
クラフトビール醸造開始 苫小牧産いよいよデビュ
苫小牧市内初のクラフトビール醸造所「北海道ブルワリー」(錦町2)で、クラフトビールの生産が始まった。苫小牧市や厚真町で取れたヤチヤナギを原料に、苫小牧市の水道水で仕込んでおり、27日から隣接する飲...
狙い定めドローン操縦 室工高1年生が体験【室蘭】
道建設部主催の情報通信技術(ICT)の体験講習会が20日、室蘭市宮の森町の室蘭工業高校(鈴木康礼校長)で行われた。1年生の環境土木科6人、建築科23人が、ICTの基礎知識やドローンの操縦技術を...
12月1日「Xマスコンサート」 サンタの会、活動振り返る展示も【伊達】
西胆振で活動する音楽ボランティアグループ・サンタの会(太田亜紀子代表)のクリスマスチャリティーコンサート「ぼくらの音楽会」が、伊達市梅本町の伊達信用金庫コスモスホールで12月1日に開かれる。ク...
健千窯の津村さんに社会ボランティア賞 国際ソロプチミスト日本財団表彰【登..
工房、不登校児の居場所に 登別市緑町の窯元・健千窯を主宰する津村健二さん(79)が、国際ソロプチミスト日本財団から社会ボランティア賞を受賞した。2012年から市内小中学校の不登校の子どもたちに...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
道東道阿寒─釧路西 12月22日開通 札幌─釧路市街地直結【釧路市】
2函館市動物愛護管理センター開所 25日から運用 殺処分減へ【函館】
3帯広畜大「ゼニ研」に前田一歩園賞 ゼニガタアザラシの個体数調査継続【札幌】
4昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
5トラウトサーモン安定的生産に期待込め 浦河港内で養殖試験 浦河町栽培漁業研究会 事業化に向け可能性探る【浦河】
-
1
高校で卒業式、1623人が門出の日【釧路管内】
2タイ国鉄車両工場長 シンハカーンさん キハ183系を見学 安平
3昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
4釧路市動物園、ライオンのユウキ死ぬ【釧路】
5旧狩勝牧場再生へCF 返礼はソフト食べ放題やツアー 北広牧場【新得】