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十勝毎日新聞

ハピオで初の「鹿児島フェア」 JA木野が鹿児島と食で連携強化【音更】

 温泉熱を利用したサツマイモ栽培に取り組んでいるJA木野(黒田浩光組合長)は、本場鹿児島県と連携強化の動きを見せている。農業生産額1位の北海道と2位の鹿児島で食を軸とした交流を行っていきたい考えで、7日から10日にかけて、同JAの子会社の食品スーパー・ハピオ(音更)で初の「鹿児島フェア」を開催する。

7日からハピオで開催される鹿児島フェア。販売予定の商品を手にする鳥海統括(中央)ら

 帯広物産協会(小倉豊会長)と関わりのあった札幌の証券会社を通し、鹿児島県で食品スーパーなどを展開する「ニシムタ」と十勝がつながったのが連携の始まり。また、同JAでは昨年からサツマイモ栽培に着手。試験栽培を経て今年は生産数量を拡大するなど順調に進めており、新たなサツマイモ生産地として鹿児島側も十勝に関心を寄せている。

 同JAの光澤啓幸製産振興対策室長は鹿児島の塩田康一県知事を2度訪問。気候変動などが問題視される中、北と南の農業大国同士で何か連携できないかと話し合い、ハピオでの鹿児島フェア企画が持ち上がった。

 4日間のフェアはハピオ1階催事場スペースで行われる。鹿児島県などが後援し、販売商品の商談や手配はパックロジ(釧路)が担当。特産物であるサツマイモやカツオなどを使用した加工品39種と焼酎など酒類20種の他、ぼんたんやサワーポメロなどのかんきつ、タケノコといった生鮮品も販売する。

 百貨店・藤丸閉店後の物産展フェア需要を担う目的もあり、ハピオの鳥海正行部門統括取締役は「十勝ではなかなか買えない鹿児島の商品を紹介し、来店客に楽しんでもらえたら」と話している。

 フェア終了後は、十勝と鹿児島それぞれの産品を組み合わせたダブルブランド商品の開発などに取り組んでいきたい考えで、「国産国消の推進」という大きなテーマの下、鹿児島と十勝の連携を加速させる。

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