士幌高が環境活動発表会で全国優秀賞 防風林の効果伝える【士幌】
環境やSDGs(持続可能な開発目標)に関する活動の成果を高校生が発表する全国ユース環境活動発表大会(環境省、環境再生保全機構など共催)の全国大会(2月4日・東京)で、北海道代表として出場した士幌高校環境専攻班(北原大也班長、班員11人)が優秀賞を受賞した。生徒たちは「これからもSDGsの活動を続け、次は最優秀賞を目指したい」と改めて意欲を燃やしている。
全国から115件の応募があり、各地方大会を通過した士幌高を含む計16校が全国大会に出場した。同校からは2年の田辺翔大さん、星久保龍威さん、1年の酒井悠名さん、田中零音さんが参加した。
4人は「持続可能な地域環境を目指して~防風林に対する農家の経営意識改善を~」と題して発表。
防風林は突風から農作物を守る一方で、自動操舵(そうだ)トラクターを作動させる衛星電波の妨げになることから伐採され、減少していることに焦点を当てた。
農家へのアンケート調査を行ったほか、町内で伐採の状況が分かる「ハザードマップ」を作成。農家自身による被害予測を通じて、経営に対する意識改革ができるのではとの考察を交え、十勝全体で防風林を守っていくために、「これからも持続可能な地域環境を目指して活動を続けたい」と伝えた。
全国大会に向け、地方大会の時よりも分かりやすく伝えられるよう、表現やイントネーションなど細かい部分にまでこだわった。田辺さんは「いろいろ活動をしている高校生と交流することができた」と笑顔。星久保さんは「発表はすごく緊張したが、受賞は今後の励みになった」と語った。
同校は昨年の全国大会で特別賞を受賞しており、酒井さんは「次は最優秀賞を取れるように、より一層研究に励みたい」、田中さんは「知識や経験をもっと磨きたい」と気持ちを新たにしていた。指導した佐藤潤一教諭は「次の目標に向かって頑張ってほしい」と話した。
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