差別や偏見の撲滅へ 手をつなぐ育成会が署名活動【新ひだか】
【新ひだか】町手をつなぐ育成会(扇尋子会長、会員約50人)は10日、地域交流センターピュア前イベント広場で「国が放置してきた優生保護法の被害に対し最高裁判所に人権の砦として正義・公平の理念に基づく判決を求める」ための署名活動を実施した。署名活動に6人が参加。
手をつなぐ育成会は、知的障がいがある人とその家族、そして支援者でつくる全国組織で、当事者や保護者の声を実現する全国組織として活動している。
署名の内容は、優生保護法(1948~96年)は、国が勝手に「不良」と決めつけた人々の人権を無視し、子どもを産むか産まないかを自分で決める自由を奪った。障がいのある人への差別や偏見が、今なお広がっている。優生保護法による被害者の尊厳を回復する判決を求めることを最高裁判所に訴えている。
扇会長は「知的障がいがある人や障がい者たちの人権無視や自由を奪うことがあってはならない。全国的な活動として新ひだか町で約500人分の署名を目標。各団体、各事業所、学校など多くの人に署名をお願いしたい」と話していた。
署名活動は、3日、10日に実施され、17日にも行われる。集められた署名は、月末に全国手をつなぐ育成会に郵送される。
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