英語プレゼンの全国大会優勝 苫小牧高専3年の駒木さん
苫小牧工業高等専門学校3年の駒木允さん(18)が1月27、28の両日、東京都内で開催された「第17回全国高専英語プレゼンテーションコンテスト」(全国高専連合会など主催)のシングル部門で優勝した。低水準にある若者の投票率を高める方法について英語で発表し、全国8地区から出場した16人中トップに輝いた。
昨年11月に函館高専で行われた北海道地区大会で1位となり、全国大会の切符を手にした駒木さん。若者の政治離れが叫ばれる中、投票に行く意義や投票率を高める方策について、29枚のスライドを使って熱弁した。
演題は「It doesn’t matter to me」(私には関係ない)。投票率が高いフィンランドの事例などを参考に政治家と対話したり、講義を受けたりする中で選挙を自分事として捉える機会を増やす方法を提唱した。全国大会では若者が投票しないことで、若者向けの政策が実現しないことへの懸念も発表内容に盛り込んだ。
コンテスト当日は自分の出番が迫るにつれ、緊張感が増したというが「発表し始めると自分のペースで話せた」と笑顔。「練習では英語の指導を受けてきた東俊文教授に早く話し過ぎだと指摘されていたが、本番では(制限時間の)5分以内にゆっくりと話せた」と振り返る。
発表後、出場者同士で交流する機会もあり「みんなコミュニケーションスキルが高く、自分をうまく見せる技術もあった」と刺激を受けた様子。人前で話すことが苦手なのを克服したい―とコンテストに応募したが「優勝できてほっとした。これで(人前で話すときの)緊張が和らぐかな」とほほ笑んだ。
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