函館市、棒二跡施設整備の基本的考え方公表 谷地頭老人福祉センター、千歳図書室統合せず【函館】
函館市は、JR函館駅前の百貨店「棒二森屋」跡地の再開発計画に関し、公共施設整備の基本的な考え方を公表した。「駅前・大門地区の特性を生かした市民、観光客誰もが自由に集い交流する多機能型施設」をコンセプトとし、多様なイベントを開催でき、デジタルを活用した自然災害体験コーナーや図書機能を持つ施設とする。焦点だった市内5つの既存施設の統廃合は、谷地頭老人福祉センター(谷地頭町)と千歳図書室(千歳町)は統廃合せずに存続させる。
公共施設は2、3階フロアで計2000平方メートル。移動棚やスライディングウオールで柔軟な空間利用と将来変化に対応し、イベントを開催する。観光スポットへの出発点とするほか、壁面をスクリーンにし観光やイベント告知の動画投影を行う。市民の健康づくりの活動スペース、高速ネットワーク環境を活用したeスポーツ大会開催、スポーツ観戦のパブリックビューイング、オープンキッチンを設けることを盛り込んだ。
また、VR(仮想現実)を使った津波避難疑似体験、学習・ビジネス向けワークスペース、子ども・高齢者・障害者の文化活動発表の場、ガラス張り防音室、函館を題材とした書籍やガイドブックを充実させた図書機能、プライバシーに配慮した相談室も設置する方向。
集約の対象になっていた谷地頭老人福祉センター、千歳図書室は既存建物が十分利用でき、現地での存続を望む声があることから統廃合は行わないと判断。東川児童館、女性センター、ふらっとDaimоn事業は引き続き検討する。
市は今後、市民や団体の意見聴取を踏まえ、今年10月下旬に考え方を成案化する。
複合施設は「市民や観光客、ビジネス客など多くの人が訪れる『函館の顔』」と位置付け、ホテルと商業施設、マンションが主な建築物で、開業は2028年10月。市の負担は45億~50億円を見込んでいる。
市経済部は「市民が活発に活動し、観光客やビジネス客も立ち寄れる施設にし、にぎわい創出や地域活性化につなげる」としている。
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