生き物の足跡を観察する参加者たち

　浦河町教委主催の町文化財少年団博物館クラブ学習会「フィールドサイン探偵団　雪に残された足跡を探そう」が12日、西舎のうらかわ優駿ビレッジアエルの敷地内で開かれ、４人が参加し雪上に残された生き物の足跡や糞などの痕跡を見つけ周辺にいる生き物へ関心を寄せた。小学３年生以上が対象の博物館クラブの事業。

　フィールドサインは、野外で見ることができる生き物の痕跡。足跡や食痕、糞などからどんな生き物が周辺に生息しているか知ることができる。

　アエルに集合した探偵たちはカメラと双眼鏡を手に、屋外に出て足元を見ながら雪上をくまなく観察。歩きながら生き物の足跡を見つけると博物館職員に訪ねて写真撮影をしながら記録し目的地となる敷地内のわいわい広場を目指した。途中、空を旋回するノスリ（タカの仲間）を見つけると、双眼鏡を覗き観察した。

　主にエゾシカの足跡や糞が多かったが、中にはキツネや鳥の足跡のほか、キツツキが松を突ついた形跡もあった。探偵たちは足跡の長さを測ったり、糞の形も観察し、サインを見逃さないように慎重に辺りを見回しながら約１時間半観察して歩いた。

　アエルに戻ったあとは、自分が撮影したお気に入りの写真をプリントし、足跡や飛ぶ鳥などを観察カードに描いた。

　２年連続で参加した工藤こころさん（堺町小４年）は「楽しかった。鳥の足跡を見つけれて良かった」と満足げに話した。