元の生活へ 諦めないで 鵡川中が義援金と千羽鶴送る 石川県の穴水中に
むかわ町の鵡川中学校(阿部隆之校長)は、能登半島地震で震度6強を観測した石川県穴水町の穴水中学校に義援金と千羽鶴を送った。2018年9月の胆振東部地震で同じ震度6強の揺れに見舞われ、大きな被害があったむかわ町で当時小学生だった子どもたちが「今度は自分たちが」と遠く離れた同年代の仲間に思いを寄せる。生徒会長の丹羽丞さん(14)=2年=は「今はつらいかもしれないが、いつかは復興する。諦めないで頑張ってほしい」とエールを送る。
元日に能登半島で甚大な被害があったとのニュースを受け、一人ひとりが5年5カ月前に自身に降りかかったつらい経験の記憶と重ね合わせた。むかわ町でも胆振東部地震で多くの人が自宅を失ったほか、同校も避難所になった。会計長の船橋虎太郎さん(13)=1年=も数日だが、避難所での生活を経験した。「今、家がない人、避難している人もいると思うが、元の生活に戻れるように頑張って乗り越えてくれたら」。3学期の始まりと同時に、生徒たちの中から「(被災地に)協力したい」と自発的な声が上がった。
この思いをくんだ生徒会が中心となり、1月22日から今月2日まで、朝読書の時間を利用して各クラスに募金箱を持って回ったほか、折り鶴の制作を呼び掛けた。義援金は生徒108人から3万3813円と教職員から約1万4000円、折り鶴は1200羽が集まった。「普段はやんちゃな人も積極的に協力してくれた」と丹羽さんは感謝を語る。
寄付先の穴水町は、人口7283人(1月末時点)、中学校の生徒数はむかわ町の2校を合わせてほぼ同数の規模。地震の犠牲者は現時点で20人に上る。学校は再開し、授業が始まったところ。副会長の田浦翔一さん(14)=2年=は支援を通じて、「少しでも気持ちを明るくしてくれたら」と話し、書記長の原愛結さん(13)=1年=は「少しでも前向きに頑張ってほしい」と願いを込めた。
義援金と千羽鶴は近く現地へ向けて送る。
関連記事
自慢のしょうゆラーメン食べに来て! みうら商店 9日に町中華店オープン【..
新得町で食品製造・販売業を営む「みうら商店」が、9日に中華料理店をオープンする。腕を振るうのは道外のラーメン店で修業経験がある三浦貴宏社長(50)。長年、夢見てきた地元での飲食店開業を目前にし、...
2人利用で1人は無料 飲食など47施設で開始 ふたりぼっちパスポート【十..
飲食店や温泉施設などの指定施設を2人以上で利用すると、1人分が無料となる「ふたりぼっちパスポート」のサービス提供が1日に始まった。十勝管内47施設が対象。路線バス乗り放題チケット「ビジット・ト...
競馬場にグルメ集結 「うまちか」開幕 ステージも多彩【帯広】
十勝管内外のグルメを楽しむイベント「うまちか2024」(ばんえい十勝主催、十勝毎日新聞社共催)が4日、帯広市内の帯広競馬場で始まり、多くの来場客がステージを楽しみながら舌鼓を打った。6日まで。 ...
デザインの基礎を身に付けて 協議会が「学校」開講【函館】
函館デザイン協議会(佐賀吉憲会長)は4月26日、函館市地域交流まちづくりセンターで「デザインの学校」を開講した。初日は佐賀会長が授業内容やデザインについて話し、参加者が受講中に着用する名札づく...
江差いにしえ夢開道で花嫁行列 総勢50人が晴れやかに行列【江差】
【江差】花嫁行列が江差の春を彩る「春の江差いにしえ夢開道」(実行委主催)が3日、いにしえ街道(津花・姥神・中歌地区)で開かれた。人力車に乗った花嫁と、寄り添って歩く紋付きはかま姿の花婿が、沿道...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
室蘭、登別で出店盛ん スーパーや飲食、衣料品店続々【室蘭、登別】
2うらかわオバケ桜が満開に 26日は公開から1時間で150人来場【浦河】
3ライトアップ初日を楽しむ 函館公園と五稜郭公園で花見電飾【函館】
4イトーヨーカドー、最後のGW 家族向けイベント盛りだくさん【帯広】
5函館が舞台「名探偵コナン100万ドルの五稜星」公開始まる 関連イベントも盛り上がる【函館】
-
1
米粉100%使用シフォンケーキ開発 函館のカフェ【函館】
2函館が舞台「名探偵コナン100万ドルの五稜星」公開始まる 関連イベントも盛り上がる【函館】
3室蘭、登別で出店盛ん スーパーや飲食、衣料品店続々【室蘭、登別】
4丹頂市場 来月6日新装開店 カフェや炉端楽しんで【釧路市】
5ライトアップ初日を楽しむ 函館公園と五稜郭公園で花見電飾【函館】