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日高報知新聞

手製リンクに児童の笑顔 浦河第二中浦河東部小 地域と学校が協働し造成【浦河】

浦河第二中のスケートリンクでスケートを楽しむ浦河東部小の児童たち

 浦河第二中のグラウンドの一角にある小さなスケートリンクでは、同校に隣接する浦河東部小の1、2年生児童が授業や遊びでスケートを楽しんでいる。

 地域と学校が協働・連携し、子どもたちがスポーツに親しむ環境整備や健全育成の取り組みとして1千平方㍍ほどの手製のリンクを造成しており、町教委も協力。

 近年、暖冬と積雪量の少ない状況から、学校のグラウンドに本格的なスケートリンクを作ることが困難となりPTAからも「昔のようなリンクはもう作れないのでは」という声も上がる中、有志が集まり「何とかしてスケートリンクを作ってあげよう」と手製のリンクを作り続けている。

 夕方から外気が冷え込んでくると、有志やPTA、学校の教職員らが集まり、グラウンドへの水撒きを開始。通常は、雪を締め固めて水を撒いて凍結させ、氷の状態が安定したリンクを作るが、積雪量が少ない状況では、水を撒いてもグラウンドの土に水分が吸収されてしまうため、気温が氷点下5度以下になるのを見計らって水を撒き、下地となる氷を張り、少しでも雪が降れば、その上からさらに水を撒いて溶けにくい氷を作っていく作業を3日間ほど繰り返しリンクが完成。

 できあがったリンクには、児童たちが追いかけっこをしたり、手を繋いで滑ったり、楽しそうに遊ぶ姿がある。浦河東部小の中島主税校長は「子どもたちは学校だけではなく、地域との関わりの中で育っていく。この地域から、スポーツで世界を目指す選手が輩出されているのは、地域の人たちの支援や後押しがあるからこそ。こうした教育環境に置いてもらっていることに感謝している」と話した。

 リンク作りに取り組む有志の一人で、元男子スピードスケート日本代表の小田卓朗さん(町教委勤務)の父秀輝さんは「スケートを始めたばかりの子どもたちにとって、1周400㍍のリンクを滑るよりも、遊びながら楽しく滑れる身近なリンクがあることが大切。楽しくないと練習も続けられない」と話し、「リンク作りは、子どもたちのためにやっていることでもあるが、学校の先生たちに地域のことを知ってもらうきっかけや、仲間たちと交流を深める場にもなっている。子どもたちから感謝の手紙をもらうこともあり、そういったことがやる気に繋がっている」と笑顔を見せていた。

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