仮想空間でプレゼン 浦河高校 道内初のメタバース活用交流【浦河】
浦河高校(齊藤雄大校長)の社会との共創プロジェクトに取り組む1年生5人のグループが5日、インターネット上の仮想空間メタバースを活用した高校生のオンライン交流イベントに参加し、プレゼンテーションに挑んだ。
「メタバースでつながる!私の“推し”記事交流イベント」と題し、NTTコミュニケーションズなどが実施するICTを活用したNIE授業で、同校と江別、札幌日大の3校が参加した。メタバース空間で高校生が交流する事業は道内初の試み。
イベントは、「地域」「スポーツ」「企業」「SDGs」のテーマでそれぞれのグループが探究してきた学習成果を発表するもの。メタバース空間に設定された会場には、テーマごとの部屋「ルーム」が開設されており、生徒たちは、自身の代わりとなるアバターを操作し、各ルームの中で学習成果の発表や意見交換を行った。
浦河高校の生徒たちは、地域をテーマとするルーム内で「浦河町のインド人(定住外国人)との望ましい共生とは」と題した研究について発表。用意したパワーポイントの資料をポスターにして掲示し、同じルームに参加した他校の生徒のアバターがポスターの前に集まり、発表する生徒のアバターのプレゼンテーションを聞いた。
メタバース空間では、声による音声の交流のほかにチャットによる文字でのやり取りもできるため、従来のオンライン会議システムと比べてコミュニケーションの自由度も上がり、生徒たちの発表への緊張感も軽減されていた。
参加した清水咲良さんは「メタバース空間での視点移動が難しかったが、普段交流のできない遠くの学校の生徒との交流は楽しかった」、鹿糠澤梨乃さんは「いつも利用しているオンライン会議システムなどよりも、メタバース空間での交流は、アバターのリアクションがあるので参加している人たちがより身近に感じられた」と感想を話していた。
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