一年の平穏無事と無病息災を祈願する町民たち

　浦河神社で３日、２月の節分の厄除け祈願祭が行われ、地域住民らが多数参詣し、一年の無病息災を願った。

　節分の厄払いは、神仏に祈って鬼と邪気を払い、無病息災を祈念するもの。平安時代から続く風習で、厄年に厄払いの祓いを受けることで、降りかかる厄難を払い落すといわれている。

　厄年の中でも、数え年の男性25歳、42歳、61歳と、女性19歳、33歳、37歳や“本厄”として特に意識し、厄除けの祓いを受けに参詣する人が多い。

　浦河神社では、午前10時から午後７時までの間、30分間隔で厄払いが行われ、町民らが入れ替わり立ち代わり神殿を訪れ、お祓いの儀式を受けて１年間の平穏無事と無病息災を祈願した。また、今年は神殿の前に、自身の穢れや厄災を払い清めるという“茅の輪くぐり”も設置した。

　勤務する会社の社長と一緒にお祓いを受けた宝寄山一城さん（43）は、「後厄のお祓いに来た。仕事が順調にできるよう、この一年、健康で無事に過ごしたい」と祈念。

　神職の酒井俊宮司は「今年は、新年早々に辛い災害があった。皆さんが、勇気と希望をもって、つつがなく過ごしてもらえるよう祈祷させていただいた」と話していた。