ウトナイ湖の役割学ぶ 世界湿地の日 自然観察イベント
環境省と苫小牧市は3日、市内のウトナイ湖で「世界湿地の日」(2月2日)を記念したイベントを行った。市民ら14人が湖畔の多彩な生き物を観察し、湿地の持つ役割も学んだ。
参加者は環境省北海道地方環境事務所野生生物課の草留大岳さんと自然保護官補佐の案内で、ウトナイ湖野生鳥獣保護センター(植苗)を出発。雪景色の林内で冬芽を探したり、オタルマップ川で胴長を履いた草留さんがたもで魚を採取する様子を見学したりした。
野鳥観察でシマエナガが姿を表すと「ラッキー」「どこにいるの」などとひときわ盛り上がった。
散策を終え、同センターで採取した魚の判別に臨んだ参加者はビリンゴやキンブナ、モツゴなどが同川にいたことを確認。草留さんは「鳥は湿地の魚を求めやって来る」と述べた。
その上で、台風などで流れ込む水を蓄え、下流域の洪水を防いだり、湿地の微生物によって水質を浄化したりする湿地を保全していく重要性を訴えていた。
世界湿地の日はラムサール条約が採択された1971年2月2日を記念し、同条約事務局が96年に制定した。
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