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日高報知新聞

裂き織り技法の作品など 浦河町立図書館で佐藤みつ生活展【浦河】

浦河町立図書館で計46点の作品を展示している佐藤みつさん

 浦河町立図書館主催の館内展「佐藤みつ生活展」が、1日から始まった。館内には〝裂き織り〟の技法を使ったバッグやタペストリーのほか、絵画の計46点が展示され、訪れた町民が足を止めて作品を興味深く鑑賞していた。

 町内在住の佐藤みつさん(87)は、これまでに町内の絵画サークル「なずなの会」に所属し、図書館で絵画などを展示。現在、なずなの会は活動を休止しているが、個人として絵画や裂き織りでの作品の製作を続けていることから、多くの人に作品を見てもらおうと図書館での館内展を2022年に初めて実施し、図書館から好評だったとの声や、自身が今年米寿を迎える記念に開催したという。

 展示は、ごみを減らしたい思いで、日本人の「もったいない」という精神をあらわした江戸時代中期から伝わる伝統技法〝裂き織り〟で製作した織物。傷んだり使わなくなった着物やハンカチ、ネクタイなどを友人から譲り受け、布をほどき、洗濯し、はさみで切り、染料で染めたりしながら機織り機で色鮮やかなタペストリーや、バッグ、洋服などを作り上げ、新しい物に甦らせている。

 織物作品は、館内の1階受付正面のほか、地下くつろぎコーナーに展示されているほか、階段踊り場には、花や植物、馬などの水彩画も展示され、来場者たちは作品を興味深く眺めていた。

 佐藤さんは「毎日気が向いたら自宅で織っている。時間を忘れてしまうくらい没頭し、織るのが楽しくて仕方がない。織れるのは健康で達者だからこそ」と話し、「ハンカチやネクタイも再利用して、敷き物などの違った形に作り直すことができる。じっくり作品を見て、皆さんもチャレンジしてみてはいかがですか」と来場をPR。また、展示の協力してくれた仲間たちへ「いろいろな人の支えがあり、毎日幸せです」と感謝した。

 展示は29日まで。時間は午前10時~午後6時(水曜は午後8時)まで。月曜休館。

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