いすに掴まって滑る練習を行う子どもたち

　浦河町教委が主催する令和５年度町冬季スポーツ教室のスケート教室が13日、町内緑町の町スケートリンクで行われ、４歳から小学６年生までの幼児・児童ら10人がスピードスケートの基礎を学び冬のスポーツを楽しんだ。

　季節ごとのスポーツに慣れ親しんでもらおうと町教委では、毎年、春季、秋季、冬季でスポーツ教室を実施している。今年度の冬季スポーツ教室では、スケート教室をはじめ、ミニバスケットボールや歩くスキー教室など子どもたちを対象とした教室のほか、背骨コンディショニングといった大人を対象とした種目が予定されている。

　今年度のスケート教室は、12～14日までの３日間となっていたが、初日の12日は気温が高かったことからスケートリンクの状況が悪く中止となり、13日に開講となった。

　教室では、スピードスケートを初めて履く幼児など初心者を対象に、浦河町スケート協会のメンバー３人が指導。朝の冷え込みで、良好なリンクのコンディションのもと練習をスタートした。

　はじめに、坂井優司指導者が「スケートで大事なことは、ひざが上がること。ひざが上がると前に進むので、それを覚えてください。今日は転んでもいいので、楽しくやりましょう」と呼び掛けた。

　参加した幼児や児童は、保護者らにスケート靴の紐を結んでもらい、パイプいすにつかまりながらリンクの上に立ち、指導者が一人ひとりの様子を見ながらリンクの外周を滑る練習を行った。子どもたちは笑顔でスケートを楽しんでいた。

　太田凪紗ちゃん（５）の母紗苗さんは「親子で取り組むとどうしても甘えが出てしまうので、教室で教えてもらえることで“自分でできた”という実感につながる。浦河ならではのスポーツを楽しむ良いきっかけになった」と話していた。