真剣な表情で筆を動かす児童生徒たち

【新ひだか】日本習字静内書友会（大沢忠雄会長）の令和６年第34回新春席書大会が14日、新ひだか町公民館で開かれた。管内の書道教室に通う小学１年～中学３年までの児童生徒が参加し、真剣な表情で筆をはこび、日ごろの練習の成果を発揮した。

　同会が主催する新年恒例の席書大会。ここ数年は、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から中止となっていた。今年は４年ぶりの開催ということもあり、参加した１４８人の児童生徒の半数は初参加。保護者らが会場内で見守る中、緊張した面持ちで学年ごとに設定されたかきぞめ競書課題に取り組んだ。

　大沢会長は「４年の月日を待って、ようやく大会を開くことができた。まだコロナは収まってはいないが、皆さんの協力を得られ開催できることをありがたく思っている。参加している児童生徒の皆さんは、日ごろの練習の力を出して集中して頑張ってください」とあいさつした。

　大会は、20分間の制限時間のうちに画仙紙に席書作品を３枚書き上げ、その中から一番うまく書けた作品を自分で選び提出。審査を経て優秀な作品30点が選出される。席書スタートの合図とともに、子どもたちは真剣な表情で日頃練習してきた筆づかいを発揮し「はつゆめ」や「元日登山」など新春らしい課題作品を書き上げていた。

　浦河第一中３年の工藤理央さんは「久しぶりに大勢の人の中で書いて緊張した。出場できるのが今年で最後なので、練習の成果を発揮することができてよかった」、石尾心萌さんは「練習の時にうまくできなかったところも本番ではうまくできた。楽しんで書くことができた」と話していた。

　大会後、審査員による審査が行われ、優秀作品30点を選出。作品は、21日午前11時まで公民館ロビーに展示されている。

　審査結果は次の通り。

　▽最優秀賞・日本習字日高書友会長賞　沼館優香（えりも小５年）

　▽優秀賞・日本習字教育財団理事長賞　日野太智（静内小１年）、南真二朗（様似小５年）、仲山颯羽（平取中１年）、平田琴音（様似中２年）、神碧（平取中３年）

　▽優秀賞・審査委員会賞　東川百結（堺町小３年）、高橋一嘉（様似小３年）、高橋愛莉（門別小６年）、小野里早笑（浦第一中２年）、亀山南海（様似中３年）

　▽優秀賞　大久保心葉（様似小１年）、漆原唯（高静小２年）、大場明莉（えりも小２年）、津田惺菜（堺町小３年）、丹野咲彩（平取小３年）、原田華央（同４年）、大畑莉子（えりも小５年）、阿部いちか（堺町小５年）、大久保寧々（同）、白石小夏（富川小６年）、小野里碧眞（堺町小６年）、古川心智（浦河第一中１年）、小泉穂乃花（平取中１年）、中川乃々愛（同２年）、藤井柚歩（浦河第一中２年）、大澤幸詩（様似中２年）、芳賀陽咲（同３年）、大内夢花（浦河第一中３年）、川村乙華（えりも中３年）