「第二の故郷」歌で恩返し シンガーソングライター舜将さん 21日、能登半島地震復興支援ライブ
苫小牧市出身・在住のシンガーソングライターで、高校生時代を含む5年間を石川県で過ごした舜将―SHUNSUKE―さん(31)=本名・石川舜将さん=が21日、能登半島地震の被災地復興に願いを込めたチャリティーライブをイオンモール苫小牧(苫小牧市柳町)で開催する。舜将さんの同級生らも被災する中、「第二の故郷に、育ててくれた恩返しを」と企画。会場で募金の協力を呼び掛ける。
舜将さんは2008年に苫小牧明野中を卒業後、サッカー推薦で金沢市の星稜高校に進学。同校卒業後も2年ほど石川県で過ごし、Uターン後の15年からシンガーソングライターとして活動している。
友人は高校時代の同級生を中心に、被災した輪島市や珠洲市の出身も多く、発災後は小まめに連絡を取り合ってきた。現地で暮らす友人らの話を聞き、被害の大きさに心を痛めた。
自宅や実家が全壊した友人もおり、支援物資も満足に行き届かない現状。18年9月に胆振東部地震を経験した苫小牧から「少しでも復興支援ができれば」とライブ企画を思い立った。
ライブは観覧無料で21日午前11時から、イオンの1階セントラルコートで開催する。イオンは被災地支援の募金箱を設置しており、舜将さんは「募金を通じて支援の輪を広げたい」と協力を求める。
ライブの様子は舜将さんのSNSで同時配信し、被災地にも思いを届けたい考え。舜将さんは同11時、同11時50分と2回登場し、地元への愛を込めた「1℃」などを披露する。
また、札幌市のラップデュオ「BOW&BON」(ボウ・アンド・ボン)、洞爺湖町を拠点に活動する男女デュオ「ueru」(ウエル)の2組も出演。グッズ・CDの販売やサイン会も行い、物販収益の一部を日本赤十字社を通して被災地に送る。
舜将さんは、これまでも胆振東部地震をはじめ各地の被災地に赴き、ボランティアやライブを行っており、今後は石川県内での活動も検討中。「歌で少しでも被災者の方を勇気づけたり、背中を押したりすることができれば」と自身ができることを探っている。
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