正月三が日、道南活気 コロナ5類移行後初 観光施設は客足復活【函館】
新型コロナウイルス5類移行後初の正月を迎え、三が日の道南は、平穏な1年となることを願い、多くの市民らが神社に参詣した。正月休みで函館市内の観光、スポーツ施設も活気づいた。
函館八幡宮には1~3日の正月三が日、約3万人が参拝したが、前年の約5万人から2万人減となった。同八幡宮は「今年は道外からの参拝客が少なく、地元客が多い印象。1日に発生した能登半島地震を受け、初詣を自粛する人も多かったのではないか」という。湯倉神社と亀田八幡宮は参拝客数を集計していないが、いずれも前年よりも増加したとの見方でコロナ5類移行や三が日は天気に恵まれたことで客足が増えたとみている。
正月休みは市内の観光施設も盛況。2020年以来4年ぶりに元日の初日の出営業を実施した五稜郭タワーは三が日で6910人が来場し、前年の4836人を上回った。同社の大場泰郎営業部長は「初日の出営業の再開やインバウンドの回復が大きい。客足はコロナ前の9割程度まで戻っている」とする。
函館山ロープウェイは三が日で1万4840人が利用し、前年(8041人)の2倍近い実績。1日夕は能登半島地震発生に伴う津波注意報を受けてロープウェーを運休したこともあり、コロナ前の19年比では6割ほどの利用にとどまったが「海外客も戻り、コロナ前に近づいている」(同社)とする。金森赤レンガ倉庫も三が日は観光客や帰省客が多く訪れ、金森商船営業部の片岡真悟さんは「インバウンドも多く、昨年以上のにぎわい」と話す。
スキー場の函館七飯スノーパークは(七飯町東大沼)は三が日で1544人が来場し、前年の2488人を下回った。同スキー場は「天然の雪が少なく、ゴンドラも営業していないため、利用が少なくなったのでは」とみる。2日から今年の営業を開始した函館市民スケート場は2日に781人、3日に756人が来場。天候にも恵まれ、いずれも前年を上回る利用となった。
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