一年の無病息災を祈念 西舎神社 伝統行事の騎馬参拝【浦河】
馬産地の浦河町で新春恒例の「騎馬参拝」が2日、西舎神社で行われた。今年で115年目を迎える伝統行事に地域住民や帰省中の家族連れ、馬産業関係者ら約300人が訪れ、一年の多幸と無病息災を祈念した。
明治40年に町内西舎に国の日高種馬牧場が開設されて以来続く伝統行事。浦河神社境内に西神社が建立されていたことから、これまでには、西神社を参拝した後に、浦河神社へ赴き社殿へ続く階段を馬たちが駆け上がり参拝をしていたが、現在は西舎神社のみの参拝となっている。
西舎神社は、主神に牛馬主語の神として広く崇敬を集めている福島県相馬郡中村の相馬中村神社の祭神・天御中神(あめのみなかぬしのかみ)、相殿神として全国の産馬改良に尽力した藤波言忠大人命、元浦河支庁長の西忠義大人命の御三神体を祭っている。
騎馬参拝は実行委が主催。地元自治会や軽種馬関係者をはじめ、浦河乗馬スポーツ少年団、浦河ポニー乗馬スポーツ少年団、乗馬公園所属サークル、町内の乗馬愛好者などが参加した。また、今年は、自治会の手塚組が綿あめ店を出店したほか、浦河警察署からは職員3人と道警マスコットキャラクター「ほくとくん」も参加し、場内の雰囲気を盛り上げていた。
この日は、時折雪が降る中、日高育成牧場から乗馬馬8頭とポニー6頭が出発し、BTC調教センター、うらかわ優駿ビレッジアエル、ピスカリの森を通り大勢の観客が待つ西舎神社に到着した。
神社では、礼節を重んじて本殿の前で下馬し、観覧者も含め全員で柏手を打って今年一年の目標成就と無病息災を祈願した。
騎馬参拝に参加した浦河ポニー乗馬スポーツ少年団の伊藤竜也君(浦河小6年)は「ジョッキーベイビーズで好成績をとれるよう騎馬参拝で身を引き締めた。今年は、気性の荒い馬でもうまく乗りこなせるように頑張りたい」と意欲を見せていた。
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