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函館新聞

木古内 寒中みそぎ行修者代役に経験者加藤さん抜てき【木古内】

今年の寒中みそぎ祭りで通算5年目となる行修者を務める加藤さん

 【木古内】江戸時代後期の1831(天保2)年から続き、昨年、道指定無形民俗文化財となった佐女川神社(町木古内、野村広章宮司)の寒中みそぎ神事(13~15日)の新たな行修者に函館市の会社員、加藤之康さん(26)が決まった。加藤さんは過去に行修者の経験があるが、当初予定していた内定者が辞退したため、1年限りの代役に抜てきされた。加藤さんは「自分がやるしかないと引き受けた。役目を果たしたい」と話している。

 神事は4人の行修者が1年目の弁財天から順に山の神、稲荷、別当と役割を変えながら4年間務め、厳しい水ごりの鍛錬を行う。毎年1人ずつ入れ替わるが、昨年11月下旬に内定した男性が急きょ健康上の理由で務めることができなくなり、新たな行修者を探し、12月下旬に加藤さんに代役を打診し、承諾を得た。同神社によると、過去にも行修者の代役を立てたことがある。

 加藤さんは幼少期から行修者の姿に憧れを持ち、高校3年生だった2016年から4年間、大役を果たし、加藤さんは「世の中にこれ以上につらいことはない。精神的な成長につながった。1年目はしんどく、あと3年続くのかと思ったが徐々に体が慣れていく。1年目に浴びた水の数が自信になった」と振り返る。

 行修者を務め上げた後も毎年祭事を手伝ってきたため今年も13~15日は休暇を取得していたが、前日まで仕事がある。5年ぶりとなる荒行に向け、「3日間体力は使うし、不安はある。気持ちの準備をしていきたい。1年目の弁天さんとしての役目を果たすが、他の行修者から聞かれた時には経験を伝えたい」と意気込んでいる。

 寒中みそぎ祭りは今年が194回目で13日午後6時からの参籠(さんろう)報告祭で開幕。別当を木水拓海さん(24)、稲荷を齊藤亘さん(25)、山の神を平野心太さん(16)が務める。

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