函館工業フォワード・小林が東西対抗戦出場

　大阪・東大阪市花園ラグビー場で５日に行われる「第１６回Ｕ１８合同チーム東西対抗戦」に、函工３年の小林雄真が東軍メンバーとして出場する。昨年７月に行われたコベルコカップ２０２３（長野県）でディフェンス力が脚光を浴び、北海道や関東などの中から選ばれた。小林は「憧れの舞台で高校生活ラストの試合ができるのは幸せ。楽しんで、全力でプレーする」と意気込む。

　高校入学時に福田彰一監督に誘われて入部。「ルールは分からなかったが集団でプレーすることに興味があった」と話す。身長は１８０㌢だったが体重は６０㌔台後半と細身だったので、食事とウエートトレーニングで３年間に１５㌔増やした。「忍耐力もつき、ラグビー以外のことも挑戦するようになった」と振り返る。

　指導する福田監督が「走るスピードとタックルのセンスは素晴らしい」と高評価する動きがコベルコの舞台で認められ、東軍（２５人）フォワードのフランカーまたはロックとして挑む。「コベルコでは大きな選手が多かったが、低く、強く当たるタックルには自信があり、体重１００㌔の選手を止めることができた」と胸を張るも「スタミナが足りず、一層トレーニングを積んだ」と話す。

　全国大会南北海道予選（９月、札幌）では函館合同で出場し、札幌山の手と対戦。得意のタックルが光るも敗退。花園で戦うという夢は一度散ったが、東西対抗戦の一員として叶った。試合は全国大会の準決勝前に行う。「聖地花園のピッチに立てることにわくわくしている。福田先生に教わったことを出し切る」と力を込めた。

花園でのプレーに意気込みを見せる小林